株式会社あきらめない
CASE STUDY

事例紹介

継続年数3年
業績が20倍以上に!
売上目標金額の1000%達成も!

カワニシカバンプロダクト株式会社

川西 功志社⻑

カワニシカバンプロダクト株式会社 川西 功志社⻑

「そんなことを考えるより、
もらった恩を次の方につないであげて」と。
それを聞いた瞬間、ポロっと涙が出てきましたね。

これまでの会社の歩みについて、簡単に教えてください。

7年目になりました。

2015年に妻とふたりで現在のカワニシカバンプロダクト株式会社の前身となるカワニシカバンproductを創業し、7年目になりました。現在は8名の社員と一緒に香川県でバッグの製造販売をしています。
当社では社員全員でカバン作りをしながら、店舗の運営やお客様への接客応対を同時にやっています。

ありがとうございます。それにしても、ものすごくおしゃれで素敵な店舗ですね!丸の内にありそうな雰囲気です。

創業当時は本当に民家みたいな場所でやっていましたね。

ありがとうございます。この店舗は去年移転してきたんですよ。創業当時は本当に民家みたいな場所でやっていましたね。18坪しかない借家で、ミシンも2台だけ。最初はアパレル会社のカバン作りの下請けをしていました。

今では素敵なオリジナル商品をたくさん作っていらっしゃる川西社長が下請けからスタートしたとは意外です。

2017年の4月には仕事がゼロになりました。

そうなんですよ!スタートはそこからだったんですが、その当時は朝の8時から夜の11時までずっとカバンを作っているような状態でした。
金銭的にはわりとうまくいっていたのですが、費用対効果っていうんですか?それで考えると「これって儲かってないんじゃ?」と気がつきはじめました。そこで、手っ取り早く売り上げを出そうと思って仕事を受注する際の単価をアップしたんです。
これで一気に業績が上がると思っていたんですが……まぁうまくいきませんでしたね。うまくいかなかったどころか、2017年の4月には仕事がゼロになりました。しかも新しい社員を雇い入れたばかりで相当焦りましたね。まずいと。単価を上げても発注は続くと思っていたんですが……。

順調だったところから、まさかのゼロ……。

「こんなんが10万円で売れるわけないやん」とか。 ショックでしたね。

そうなんです。それと、もう一つ大きいことがありました。
少し時系列は遡りますが、単価を上げる直前くらいに「単価アップのためには良質な自社製品が必要かも」と思い始めていたんです。
それでとりあえず「10万円くらいのバッグを」と思い、試作品を作ってみました。その当時は革のことをあまりわかっていなかったので勉強しながらでしたが、とにかくカバンを作ることにはものすごく自信があったんです。
そして、そのカバンを知り合いの社長さんに見せたところ本当にボロクソに言われて。その方はカバン系のお仕事をされている方ではなかったんですが、「こんなんが10万円で売れるわけないやん」とか。そのときが初対面だったんですが、本当にいろいろ言われましたね。今思えば当然だと思うんですが、当時は「うわ、こんなこと言われるんや……」と思いました。ショックでしたね。
その当時の私は、本当に何もわかっていなくて、費用感なども何もわからないまま「とりあえず材料費と加工で10万円」みたいな考え方だったんです。「お客様がどんなふうに物を見るか」とか、「何を求めているのか」というのを一切考えていなかったんですね。これまで下請けでしかやってきていなかったのに、「できる気」になっていた現実を突きつけられてしまったんですよね。

下請けのお仕事もなく、初めてのオリジナル製品はこき下ろされるという状況だったんですね……。

気がついたら 30個以上売ってくださっていました。

そうなんです。でも、それをきっかけに「お客様の求めているものは何なんだろう」と考えられるようになりました。それからいろんな方からのお声をいただいたり取り入れたりしながら、そのバッグの改良を重ねた結果「GAMP(ガンプ)」というモデルが誕生したんです。
その頃、張替さんにはすごくお世話になりましたね。GAMPを売っていきたいと相談したところ、すぐに買ってくださって。会う人会う人に「これいいでしょ」と見せてくださっていたんです。そのおかげで、1年半後くらいに気がついたら30個以上売ってくださっていました。私は広告料なんて一銭も払っていないのにですよ!!! 30個もつくっていると、同時にGAMPもどんどんブラッシュアップできてすごく改良されていったので、最初のほうに買ってくださった張替さんには申し訳ないくらいです(笑)。

広告料一切なしでそれだけ売ってくださるなんて、さすがですね。張替先生とはどうやって出会われたのでしょうか?

「そんなことを考えるより、もらった恩を次の方につないであげて」と。

共通の知人を介して知り合いました。共通の知人とともにある研修で受講生同士としてご一緒させていただいたのですが、そのときおっしゃっていただいたことがものすごく記憶に残っています。
当時、私は「前職でお世話になった社長に恩返しできない」とずっと悩んでいました。それを何気なく口にしたところ、張替さんから「そんなん、絶対無理ですよ」と言われたんです。「そんなことを考えるより、もらった恩を次の方につないであげて」と。それを聞いた瞬間、ポロっと涙が出てきましたね。
そしてその後すぐ、営業塾に入りました。ただ、私は営業のことを何もわかっていないという自覚はあったものの、入塾に関しては正直ノリと勢いという部分も大きかったです。でも、その後カバンをたくさん売ってくださったこともあって、周囲の方を見ていても顧問をお願いしたいと思うようになっていました。

なるほど!それで顧問になられたのですね。

私もお願いしたかったのですが、全然引き受けていただけませんでした。

そうですね……と言いたいんですが、実はなかなか顧問にはなってもらえませんで
した(笑)
理由は私に器がないと。成長の意思があっても覚悟がないと思われていたんです。カバンはいいけど……と言われていて。まぁ、実際当時の私はその通りでしたね。張替さんと塾生みんなで一緒に行ったタイでボロクソに言われたのを今でも覚えています。塾生のなかには張替さんに顧問についてもらっている人も多くて、皆さんめきめきと結果を出されていたんですよ。業績がうなぎのぼりといった感じでしたね。そういうのを見ていたこともあって私もお願いしたかったのですが、全然引き受けていただけませんでした。でも、少しずつですが海外でご一緒したり、自分の姿を見ていただいたりしているうちに「伸びしろが出てきたな」「やってあげてもいいな」と思ってもらえていたみたいです。
ただ、それも平坦な道のりではなくて……顧問をしてもらえることになるまでの3ヵ月間、いつもボロカスに言われていました。何を言っても全否定されるし、「そんなにアカン?」って常に思っていましたね。歯がゆい期間でした。

ボロカスに……。張替さんからの言葉で印象に残っていることはありますか?

「いつからものづくりの会社やめたん?」と言われたのは今でも記憶に残っています。

「いつからものづくりの会社やめたん?」と言われたのは今でも記憶に残っています。どういう思いで仕事をしていて、どんな理念にするのかと聞かれたところ、最初に私が出せたのは「感動づくり」というものだったんです。
そうしたら、張替さんから「それってマーケティングの会社やん」と言われたのは今でも忘れません……。言葉だけでなく、そこに至るまでの背景も聞かれるのですが、私の話のなかで商品づくりに関することが一切出てこなかったんですよね。どうやって売るか、宣伝するかみたいな話ばかりだったんです。
その後紆余曲折を経て「ながく愛されるものづくり」という理念になったのですが、この理念を導き出せたのも張替さんのおかげですね。
他にも、仕事の軸をしっかりと作ろうと思い始めた頃でした。そこから張替さんに顧問に入ってもらうことができたんです。今から2年前ですね。

素敵な理念です! ほかにも張替さんからいろいろとアドバイスはあったのでしょうか?

「やれ」と言われたことの代表例が店舗の移転ですね。

そうですね。張替さんからは「これは絶対やれ」「これはやるな」という指示をいただきますが、それがものすごく明確なんです。
「やれ」と言われたことの代表例が店舗の移転ですね。最初にも少し話しましたが、創業当時は小さな民家のような場所で経営をしていたんです。でも、自分の目指すビジョンがどんどん成長してきて、店舗が合わなくなったと感じていたころ、張替さんのアドバイスで今の店舗へと移りました。
この店舗を見つけたのは2020年でしたね。運命を感じて、張替さんも別の経営者さんも「絶対ここ!」と。ですが、申込を入れた時点で私は3番手。「正直無理ですよ」と不動産業者からも言われていたんです。
でも、奇跡が起こったんです。1番手が審査に落ち、2番手の話も進んでいると聞いていたので無理だろうと思ってほかの場所での契約を進めていたのですが、本当に予想外の展開で、当社が入れることになったんです。もう、本当に「あとはハンコを押すだけ」というタイミングでしたね。
そんな状況もあって、まわりからは「もうそのままいきましょうよ」と言われていましたが、やっぱり自分の気持ちが今の店舗にあって……。ほうぼうに頭を下げて、今の店舗に落ち着きました。

すごい奇跡……運命的ですね。

言われた通りに動画を作ってみたら、結局は一瞬で回収できましたね。

本当にそうですね。置いているバッグはまったく同じなのですが、今の店舗に移ったことで売り上げがどんどん伸びていて、驚いています!環境をととのえる大切さを改めて教えていただきましたね。
さらに言うなら、カバンを紹介する動画を作れというアドバイスもいただきました。これは本当にお金のない時期だったので、動画をつくる費用の30万円が正直痛かったです……。でも言われた通りに動画を作ってみたら、結局は一瞬で回収できましたね。

その都度アドバイスをもらって、しっかり実行していらっしゃるのですね。

一番悪かったときと比較すると業績は20倍以上にも伸びたんですよ!

そうですね。ほかに張替さんからのアドバイスを実行したのはクラウドファンディング(以下クラファン)ですね。私どもは新しいカバンをリリースするごとに、クラファンに出品しているんです。ほぼ毎月新しいものを出すので、年間で12回ですね。大ヒットが2回、中ヒットが1回ありました。
クラファンにカバンを出品すれば、そのカバンに需要があるかないかもわかりますし、話題性もできてクラファンをきっかけに店舗へ足を運んでくださる方も増えるのでありがたいですね。実は、あるカバンが大ヒットして目標金額の1000%を達成したこともあります!
そうしたアドバイスのおかげもあって、一番悪かったときと比較すると業績は20倍以上にも伸びたんですよ!

20倍!? それはすごい、すごすぎます……!

働く人が誇りに思える場所を作りたいと思うようになったんです。

ありがとうございます。でも、本当に張替さんのおかげですね。アドバイスがなければ無理だったと思います。
あと、当社に仕事ゼロの時期があったというのはお伝えした通りですが、もうひとつ私のなかで大きな出来事があって。
実は、社員の女性が自宅でカバン作りの作業をしていたところ、旦那さんから「お前は楽な仕事でいいな」って言われたそうなんです。創業して間もないころの話ですね。
それを聞いたとき、最初はもちろん腹が立ちました。すごいイライラしましたね。「何もわかってない!」って思ったんですが、よくよく考えると「これってヴィトンやエルメスだったら絶対言われないことだよな」と……。

もし、家で奥さんがヴィトンやエルメスのバッグを作っていたら、「お前、すごいな!」ってなるじゃないですか。なのに、私の力不足……私が無能で、無名であるがゆえに、社員がそんな思いをしているということに気付かされましたね。だからこそ、働く人が誇りに思える場所を作りたいと思うようになったんです。

そうしたご経験もおありだったのですね。でも、今は目指すビジョンも明確になっていらっしゃると。

バッグメーカー売上高ランキングで25位に入ることを目指しています!

そうですね。今はまず、バッグメーカー売上高ランキングで25位に入ることを目指しています!そうすることでブランディングにもなりますし、スタッフにも誇りに思ってもらえると思うので。
さっきも申し上げたのですが、私はとにかくどうしようもないヤツで、いいカバンを作れるという自負はあったものの、仕事に誇りとかも考えたことがありませんでした。でも、うちの会社が成長して、雑誌に取り上げられたりなんかして……ってなれば、確実にスタッフにも誇りを持ってもらえますよね。
そのために、ビジョンを整えたり、もちろんカバン作りもブラッシュアップしていったりしたいですね。これからも張替さんから力をお借りしたいと思っています!

ありがとうございました

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